前回、覆面に捕まるまでのリアル体験談を書きましたが、今回は覆面の見分け方を説明していきます。
巷にあふれている、「覆面パトカーは前に2人乗っていて、青い服を着て、ヘルメットを被っている」なんて思っていたら、バカを見ますよ!
私が捕まったときは残念ながらそのどれにも当てはまりませんでしたから。
覆面に捕まるまでのリアル体験談は以下の記事を、他の車が覆面パトに捕まるのを見ている気持ちで読んでいただくと、更にお楽しみいただけるかと思います。
「罰金35,000円! 覆面パトカーに捕まるまでの一部始終をリアルに描写してみた」
覆面パトカー 見分け方その① 車種
まずは車種から見ていきましょう。
トヨタ マークX | |
トヨタ ゼロクラウン | |
トヨタ クラウン ロイヤルサルーン | |
日産 スカイライン | |
日産 セドリック | |
日産 ステージア | |
スバル レガシィ | |
スバル インプレッサ |
ロイヤルサルーン以外は引用させていただきました。上から順に、
カーセンサー「http://img.carsensorlab.net/CSphoto/catalog/TO/S133/TO_S133_F002_M001_6_L.jpg」
みんカラ「http://art43.photozou.jp/pub/508/632508/photo/56866330.png」
関西発!ペーパー薬剤師のネタ帳「http://pds.exblog.jp/pds/1/200408/04/20/a0032020_1974641.jpg」
大阪府警のパトカー 交通覆面「http://www.geocities.jp/p_no_kimochi/P7160218.JPG」「http://www.geocities.jp/p_no_kimochi/stagea5200.jpg」
大阪府警 交通機動隊 八尾分駐 レガシィ覆面パトカー 「https://i.ytimg.com/vi/khItX1pPKxM/maxresdefault.jpg」
世界びっくりカーチェイス2「http://nightshift.opal.ne.jp/jp7/chibaa130709.jpg」
これは地域にもよると思いますが、関西ではトヨタがほとんどです。クラウンかマークX、この2台さえ気をつけてもらえれば、あとは鼻くそでもほじりながらかっ飛ばしてもらえれば大丈夫です。
日産、スバルの覆面はレアキャラという認識で良いかと。
そして、見た目は純正です。変なエアロ着けてたり、ゴテゴテのホイールや車高下げてるのは覆面ではありません。ヤンキー車です。
また、違反者を後部座席に乗せるためクーペやオープンの覆面はありません。色は白、黒、紺、シルバーなどの目立たない色が用いられています。ただ、スカイラインの写真のように、青い服と溶け込むのか一般車ではあまり見ないこの青色もあるので気をつけたいところです。
ちなみに、京都の名神には金色の覆面がいます(笑) こんなカラー、絶対目立つと思うのですが、それでも捕まる人がいるんですよね、不思議なものです。
この記事を見て、高速を安全に速く走れる人が増えてくれれば幸いです。
覆面パトカーの見分け方 その② アンテナ
この写真のようにリアウィンドウの上にちょんまげのようなアンテナ(ユーロアンテナ)が付いているタイプが主流です。上の写真をクリックしてもらうと分かるのですが、配線がちょろっと出ているのが分かるかと思います。これはかなり下手な部類で、普通はここまで分かりやすくはないですが、こういうところも見極めポイントです。
ただ、アンテナの技術進歩によってこういうアンテナが付いていない車両も増えてきているので気をつけてください。(下の写真が正にそれです。)
普通の車とほとんど同じ見た目、いわゆるステルス化が進んでます。
これ、普通の車と間違えて写真撮ったんじゃないの?と思われるでしょうが、この写ってる部分だけで覆面と判別できるんですよ。最後まで読んでいただくと、どうやって判別したのかが分かります。
こちらの写真は先日、岐阜の高速を走っていたときに久しぶりに見た、TVダイバーシティ型アンテナの覆面。リアガラスの隅に、変な黒い物体が2つ付いているのが分かるかと思います。
この日は片側工事で1車線だったので、残念そうでしたが。
しばらく後ろを走っていたのですが、意外と運転が雑で(笑)
よく、キープレフトでカーブは白線に沿ってすーっと曲がって行くと聞きますが、もうガタガタ。
結局、そのような道路状況なので獲物も来ず、よっぽど鬱憤が溜まっていたのか、高速を降り料金所手前でいきなり赤色灯を点灯。はたまた私にシャッターチャンスをくれたのか。しかしそんなタイミングで来るとは思わず、ごめんなさい撮れませんでした。
他にも、上で紹介したセドリックにはトランクのところに、形は違いますが無線用の仰々しいアンテナが付いています。
ただ、今時こんな仰々しいアンテナ付けてる覆面はレアかと思います。
さて、このユーロアンテナ、覆面ではなく我々一般人のクラウンでもたまに付いていたりします。
クラウンクラスの車にこんなアンテナは不細工なので、普通は下の写真のようにサメのヒレのような形のアンテナ(シャークフィンアンテナ)が付いていますが、ちょんまげ(ユーロアンテナ)と比べるとアンテナが覆われているため、若干ラジオの感度が下がることから、クラウンには不細工なちょんまげを付けている人もいるようです。
そして、ちょんまげが無くて一般車と変わらない覆面はどう見極めるのか。(上で紹介したスバル レガシィみたいな車両)
それは、「動き」と「位置」です。
覆面パトカーの見分け方 その③ 動き
獲物が来るまでは法定速度で左車線を走っています。特に、3車線もあるような道路ですと、真ん中を走るトラックの陰になるように、左車線を走っていることがよくあります。ですが、ターゲットを見つけると、急な加減速や後ろから煽って速度を出させるようにします。ちょうど良いサンプルがありますので動画を御覧下さい。
このように、覆面のような車を抜かしたら急に速度を上げてきたり、抜かしたら車線変更してくるのは覆面の可能性が極めて高いです。
追い越し車線を走ってきたトラックが覆面を抜かしたら、左車線を走っていた覆面も加速して、トラックの死角位置を保ちます。つまりミラーには映らないので、目視で見るしかありませんが、このトラックの車内から振りかえって見える範囲に覆面は存在しません。
ですので、抜かす前に十分精査することです。ちなみに、今回捕まったトラックが法定速度でずっと真っすぐ走っていたら捕まらなかったはず?ではありません。
これ、知っている方もいますが、ずっと追い越し車線(一番右)を走り続けるのは立派な違反なんです。捕まると点数1点、6000円です。
追い越し車線は追い越すために使う車線で、追い越しという動作が終わったら、走行車線に戻らないといけません。
前に車両がいないのに、後ろが渋滞していることも知らず、我が物顔で追い越し車線をトロトロ走るバカ車がいますが、あれは違反です。
6000円なので、警察もそこまで気合い入れて取り締まりませんが、スピード違反の車が全くいなくて退屈してたら捕まえにかかってきます。
目安としては、追い越し車線を2km以上走り続けるとアウトです。なので2km以内に走行車線に戻りたいです。
話が逸れましたが、もし抜かすときに覆面を判別する自信が持てなかったら、しばらくルームミラーで観察しながら走ると良いです。私もよくやっております。
覆面パトカーの見分け方 その④ ミラー
これを見つけることができたら一発です。上の①から③全部無視して、このミラーだけで決まってしまいます。普通はルームミラーって1つですよね。でも、覆面は助手席用としてもう一つ、普通のルームミラーの更に下に付いています。
なので、助手席の警官が座席を倒して隠れてる?のは、ミラーを見やすいようにしてるからだと思われます。上下2段式が結構多く、これなら分かりやすいですが、並行に付いているのもあります。
下の写真の、白いほうが上下2段式、黒いほうが並行に付いているタイプです。
引用:世界びっくりカーチェイス2 「http://nightshift.opal.ne.jp/jp9/takab141007.jpg」
環七散歩「http://blog-imgs-56.fc2.com/l/o/o/loop7walking/DSC03884-1.jpg」
ミラーを見るタイミングですが、スモークを貼っていることが多いので、上の写真のように簡単に後ろから見えるのはラッキーです。
しかし、スモークを貼っていても相手が逆光や陰に入ったとき、下の写真のように実は見えるんですよ。相手がトンネルから出るときや、歩道橋の陰なんかも絶好のタイミングです。
ただ、そういう場所が無いところもありますので、そういう場合は覆面の斜め後方から運転席または助手席のウィンドウ越しに、確認すると良いです。例えばこんな感じ。
少し分かりにくいですが、本来のルームミラーの下にもう一つ助手席用のルームミラーがあります(普通のルームミラーの位置に比べて、低過ぎるのが分かると思います。)また、夏場は半袖なので長袖と比べて青い部分が少ないですが、例の警察の服を着ていることが見受けられると思います。
あと、写真の窓枠を見ても分かるように、覆面はバイザーを付けていることが多いです。
全てではないので、あくまで判断材料の一つとしてください。
覆面パトカーの見分け方 その⑤ エンブレム
クラウンの場合、一般車なら一つ目の写真のように左右にエンブレムが貼ってあります。ただ、覆面の場合CROWNのみで、グレードは貼られていないことがあります。逆に一般車同様、両方とも貼っているのもありますので、あくまで一つの判断材料としてください。
さて、上のほうで出てきた写真です。この写真だけで覆面と判断できる材料があるのですが、どこだと思いますか。ルームミラーはこの写真では非常に見えにくいので違いますよ。
エンブレムに注目してほしいのですが、左端にCROWNのみ。ここがポイントです。
というのは、トヨタ自動車が過去30年で販売してきたクラウンには必ず「CROWN」の文字と、この車でしたら「Royal Saloon」というグレードを示す二つのロゴが、右、左の配置こそ変わるものの両端に付きます。
個人的にロゴを取り除いた車は別ですが、何の改造もしていなくて車が綺麗なら覆面と判断して間違いないです。あとは、ルーフがつるっ禿げなのも違和感があります。今時クラウンくらいのグレードでしたらシャークフィンアンテナが付いているのが主流ですし。
覆面パトカーの見分け方 その⑥ ナンバー
ナンバーも有効な判断材料です。例えば京都の高速で、名古屋ナンバーの覆面っぽいクラウンがいたとしても覆面ではありません。縄張りというか、その道路の管轄エリアが決まっています。ただ県境では、協定を結んで自身の県を越えて取り締まれるようにしているところもあるので、注意です。
真後ろからでも4つ情報がある
それではおさらいしてみます。
いろいろな見分けアイテムを紹介してきましたが、真後ろからでも十分な情報が得られます。
まずは車種です。トヨタ車でクラウンかマークXか。車に興味ない人は試験に出ると思って、リアのデザインを覚えてもらうしかありません。逆に試験に落ちたら最高で35,000円も取られるんですよ。覚えないわけにはいかないですよね?
次に、地域ナンバーです。もちろん、普通の人が運転しているクラウンもいますから、クラウンというだけで、ずっと抜かさないわけにはいきません。自分が今走っている県と照らし合わせて、違うようでしたら、ニトロ噴射でぶっち切れば良いんです。
3つ目に、アンテナです。ちょんまげだったらほぼ覆面と思ってもらって良いです。ちょんまげが無いやつはアンテナでは分かりません。
最後に、エンブレム。これも、全てに当てはまるわけではないので、補助的な材料としてください。
スモークが貼ってなければミラーも確認できます。
ですから、抜かさなくてもこんなにヒントが得られるのです。
番外編
覆面は抜かさなければ捕まらないでしょ?いえいえ、そんなことは全くございません。
覆面パトカーを一度も抜かしていないのに、捕まってしまう例です。
これはなかなか難しい上級問題とでも言いましょうか。
一度も抜かしておらず覆面が自分より後ろにいる場合、得られる情報はルームミラー越しに映る、覆面のフロント部分だけですよね。
ここでのアイテムは2つ。
一つは車種。なので、先ほどリアのデザインと言いましたが、フロントの顔も覚えていただく必要があります。
そしてもう一つは、③の「動き」です。彼らはずっと左側にいるわけではありません。右側を走ってくることもあります。
ただ、自分を抜かしていくわけでもなく、かと言って自分から遠ざかることもなく、一定の車間で同じ速さで走ってくる、これこそが危険な状態であります。いわゆる計測状態です。
計測時間は約3秒と言われています。この間にブレーキを踏んで法定速度に戻せば、見逃してくれるはず、です(笑)
ちなみに、計測に入るときは赤色灯を点けることになっています。親切な警察だと、天井からパトライトを出してくれるでしょう。
?と思われるかもしれません。覆面の赤色灯は天井だけではないんです。フロントのエンジンフード内(BMWで言うところのフロントのギザギザした部分の内側辺り)に、小さな赤色灯が付けられてます。
ここだけを点灯させてもOKです。ですから、意地悪な警官だと天井から出さずにそこだけ点灯させて計測に入ります。
そして、天井からパトライトを出して違反車はそれに気づいてブレーキを踏んでも、時既に遅しなんてこともあるわけです。
合流してくる車に気をつけよ
上で説明したように、抜かさなくても捕まります。つまり、前だけでなく後ろもよく見ながら走ってほしいのです。
よく、SAとかから合流してくる車がいると、追い越し車線から車が迫ってきているのに、ノコノコと走行車線から出てくる車がいますよね。本当に後ろを見ていない証拠です。
後ろを見るのは、車線変更するときだけ、ではなく本来は一定間隔で見ておくものなんです。
で、後ろからやってくる覆面もいれば、どこかのICから乗ってくる覆面もいるわけです。下のほうにもかきましたが、PAやSAで待機している覆面もいます。
そういうのに対処するため、合流付近では顔を横に向けて目視で、そういう覆面っぽい車両がいないか探します。
そして、サイドミラーで合流車線から出てくる車を、サイドミラーで確認できる限り観察し続けることです。
そこまでやれば、まず捕まることはないでしょう。
マイゾーンを決める
自分の車の前方、後方それぞれ100mをマイゾーンとでもしましょう。自分の車と周りの車が全て同じ速度で走っていれば、そのゾーン内に存在する車の数は変化しません。
しかし、後方のマイゾーンの外から自分の車より速い車がやってくると、そのゾーンに侵入してくるわけです。
つまり、ゾーンの中にいる車の数というか、ざっくりとどこにどういう車がいるのかを把握しておき、その変化をいち早く感知することが重要だと思います。
具体的には、ルームミラーに写る範囲で、白い車が3台と黒い車が2台いることを確認、そこにしばらくするとシルバーの車が加わってきた、何か怪しいなぁといった具合です。
前後の割合は3:7で
高速では速度が出てる分、状況の変化が早く、事故が起きた際も被害が一般道に比べ大きくなります。それで、前後の割合は3:7というのは、前は意識しなくても勝手に見てると思います。
しかし、後ろは車線変更するときくらいしか見ない人もいるのではないでしょうか。それでは状況の変化が早い高速では、非常に危険です。ルームミラーがメインで、フロントをサブとして見るくらいがちょうど良いです。5~10秒に1回くらいは後ろをルームミラーで確認したいです。
また、上でも書いたように一番気をつけて後ろを確認したいのが、SAやPA、高速入口からの合流のところです。ここで隠れて待機している覆面も多く、この写真は名神高速道路の羽島PA出口付近の駐車スペースに止まっていた覆面です。愛知県小牧から名神で米原方面に向かう途中の、新幹線の線路と並行するようになり木曽川を越えてすぐのところです。
それでは、以上の見分け方を使ってシュミレーションしてみましょう。場所は京都の高速です。
- まず、高速に入り本線に合流。後ろに見える車をスキャンし、覆面らしいのがいないのか確認。
- いなかったので、追い越し車線へ。そのまま流れに乗る。
- 追越車線をおよそ2km以上走り続けていると、1点6000円の通行帯違反となるので、安全が確認できたので3車線のうちの真ん中の走行車線へ。
- SAの合流エリアが近付いてきた。サイドミラーとルームミラーを駆使し、それらしきものが出てきてないか確認。
- そのまま走っていると左前方に銀のクラウン。速度は。。。ほぼ法定速度。まずは後ろを観察。
- ナンバーは、京都。エンブレムは、、片方のみ。アンテナはちょんまげ。ミラーは、、スモークで見えない。(怪しい)
- 斜め後方から近づく。ミラーは。。上下2つ。覆面!
といった感じで見分けてください。どうしても不安な場合は他の車を先に行かせましょう。また、この見分け方で捕まったからといって責任は負えませんので、くれぐれも安全運転をお願いします。
上のシュミレーションをもっと簡潔にすると、
前方左車線にクラウン→地名ナンバー確認
この時点で仮に京都の高速道路を走っていて、長野ナンバーだったらこの時点で覆面でないと斬り捨てられます。ナンバー確認するだけなので1秒もあれば判別できます。
ここで京都ナンバーだったら、最後の砦、ミラーを確認します。ミラーが2つ付いているか。
つまり、
- クラウン、マークXなどの覆面車種がいるかどうか(この時点でアンテナも見ておきます)
- いたら地名ナンバー確認
- ルームミラー確認
この3つだけです。慣れてしまえば白バイやネズミ捕りより100倍簡単に判別できます。
この間なんて、クラウンで25-25というふざけたナンバーの車がいて、まさか覆面ではないだろうと見たら覆面でしたから(笑)
彼らをニコニコさせないように、くれぐれもお気を付けください。
また、ヘルメットはこの動画を見ても分かる通り、あまり被っていません。
ちなみに私が捕まったときは冬だったので、黒いジャケットでしたが、それ以外の季節はたいてい、この青色の服を着てます。なので、冬以外は覆面っぽい車がいたら、相手のドライバーの服を見るだけで、十分判断できることが多々あります。