86と比べると、値段も馬力もトルクも86の方が上なのに、コペンの方が何だか面白く感じられる。。。
今回はそんなコペンローブの魅力に迫りたいと思います。
86の試乗レポートはこちらの記事をどうぞ。
オープンエアーと音が堪らない
自然吸気の86と違い、コペンはターボなのですが、音がとにかく良い!
86も確かに良いですが、サウンドクリエーターの音がどうしても人工的である点は否めないです。
86を半日借りるくらいだと、やる気にさせてくれる良い音だと思わせてくれるのですが、2日連続で乗るとはっきり言って途中で飽きてきます。耳障りと言いますか、耳が疲れてきます。。。
やはり、スポーツカーというのは五感で楽しむもので、音も大事な要素だと思います。
コペンはサウンドクリエーターという偽善者はいないので、マフラーからの音をダイレクトに楽しめます。更に、オープンにすれば軽自動車とは思えない低音の響きを、より一層感じることができます。
口で説明するよりも実際に聴いてもらった方が早いと思い、加速音を録ってみたのでこちらをどうぞ。(音楽と混ざって初め少し変な音がします。。)
また、オープンというのが非日常を演出してくれます。オープンにすると音がダイレクトはもちろん、屋根が無いことで車内がものすごく明るくなり、思わず気持ちまで明るくなります。最初は少し気恥ずかしいかもしれませんが、一度オープンで走ってしまうと、雨でオープンにできない憂鬱さと言ったらありません。
また、S660と違って自動でオープンにできるのもgood!
オープンにするにはギアをパーキングに入れないと出来ないのは残念ですが、手順はとても簡単。20秒くらいです。
- 運転席と助手席のサンバイザー付近にある、パソコンのマウスのような形をした黒い留め具のボタンを押してストッパーを解除し、更にそれを手前にガッチャンコします。(写真を撮り忘れました。。)
- あとはサイドブレーキ横の、開閉スイッチを引き上げ続けるだけ。(安全の為、引き上げ続けないと途中で止まります)
詳しくはこちらから。「コペン公式サイト Active Top」
トランクの容量
86と違い後部座席が無いので、ちょっとした荷物を置くのは助手席かトランクとなってしまいます。
所詮は軽自動車だし、屋根を開けたら荷物なんて何も入らないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、ところがどっこい。想像以上にかなり入るのです。
まずは屋根を閉めた状態でも意外と広い。上のリンクのページにもあるように、ゴルフバッグが1個入ります。
次に開けた状態。下の写真の、仕切りの上に屋根が入るので、その外のスペースにドイターの30Lのバッグがぴったり収まりました。「ドイター Trans Alpine 30の詳細」
屋根を収納するとこんな感じ。
屋根をオープンにしたままだと、写真の通り荷物は取り出せません。なので、屋根を途中まで閉めてから取り出す必要があります。
トランクはイージークローザーが付いているので、軽く閉めれば自動できっちり閉まります。また、車の鍵を操作せずに車外からトランクを開けることが可能なのですが、そのボタンが付いているところが少し分かりにくい。
ここに付いています。
ナンバープレートの上に付いています。
ちなみに車内から開けるボタンも分かりにくい。
コンソールを開けたところにあります。
分かりにくい関連でもう一つ挙げておくと、ガソリンの蓋を開けるボタン、シートの下辺りには無く、実はこのコンソール内のレバー(ETCの横)がそれなんです。
私も初めて借りて給油するときは四苦八苦しました。。
車内の居住性
を求める車ではないですが、収納スペースはほとんど無いです。
まず、ドリンクホルダーはあるのですが、上の写真のコンソールの更に後ろなので、とても取り出しにくい。運動会のリレーでバトンをもらう、そんなスタイルになります。
収納はドアのポケットと、コンソール後ろの壁のメッシュポケット。薄い鞄か本か地図くらいしか入れられません。
それから、ドアがそり立つ壁のようになっていて、肘を置くスペースがありません(窓の横も案外狭い)。なので、自ずとハンドルをずっと握っていられるようにはなっています。。。
またシートはすぐ後ろが壁なので、あんまり倒すことはできません。ヘッドレストはシートと一体型です。
ちなみに屋根を閉めたときの頭上のクリアランス、私は身長1.8mほどあるのですが、握りこぶしギリギリ1個分くらいの余裕はありました。
でもやはり、一度オープンの快感を覚えてしまうと、圧迫感は少し感じます。
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屋根はハードトップなので、結構しっかり雨が降っても全く気にならず、普通の車と同じように乗れます。
ですが、やはりオープンカーのハードトップの宿命と言いますか、路面の少し荒いところだと、屋根がカタカタ鳴ります。ミシミシと重い音ではないので、それほど苦ではありませんが、開けられるなら屋根は開けたくなります。
シートポジションは、ハンドルが意外と上がらないので、がに股気味で太ももの上にハンドルという、結構タイトなポジションで楽しめました。
メーターはこんな感じです。
エンジン始動時のオープニング
オープンカーのベストシーズンは?
夏!は良い季節ではありますがオープンにするには一番辛いです。あと、眼鏡をかける人だと眩し過ぎて運転しにくいと思います。
気持ちの良い季節は、春は花粉が酷いので秋から特に冬が一番快適です。冬のオープンなんて考えただけでも寒くなるかもしれませんが、まるで露天風呂に浸かっているかのような気分を味わえます。
両サイドの窓を閉め、シートと足元のヒーターを付ければ、頭だけ涼しい風が流れて行き露天風呂の完成です。
頭寒足熱ということで理にも適っています。
冬に暖かい部屋でアイスを食べる、そんな心地よさです。
賛否分かれる外観
よく批判されるのが、この充血した涙目ライト。
個人的には全然悪くないと思います。特に夜は、特徴的な映えるデザインだと感じます。
フロントの様子。
まとめ
今回借りたのはAT(CVT)で、確かハンドルにはパドルは付いておらず、マニュアルモードを楽しみたい場合はギアをスポーツモードに倒して、上げたり下げたりします。
低音の音がとにかく良いので、無駄に引っ張ったり加速したりしなくても十分楽しめ、ATだと燃費は25km/L。おまけにレギュラーガソリンなので、経済的でもあります。
高速道路でも軽自動車を感じさせない馬力の余裕はあります。
車体が小さいので取り回しがし易く、自分の体の一部のような感覚で扱え、オープンにすれば最早ゴーカート。
旅行は、普通の車で移動するなら観光地や宿に着いてから非日常を感じられますが、オープンカーは屋根を開けた瞬間から非日常が訪れます。
今回コペンを借りたお店はこちら。
ですが、今コペンが売られてしまい、代わりに一番良いグレードの新型ロードスターが借りられます。
現在、キャンピングカー路線になってしまいました。