国際線を利用するなら、手荷物検査に加えてパスポートコントロール(出入国審査)があります。特に、大型連休なんかは海外旅行に行く人で、どこでも並ぶわけです。
先頭でない限り、荷物を預けるところで並び、手荷物検査で並び、出国審査でも並ぶ。。
また、帰ってきたときも飛行機を降りてパスポートコントロールに向かうまでに数人抜かしたとしても、既に審査場には行列が。というのは見慣れた光景ですよね。
ただ、その行列の片隅に、異様に空いた空間、エリア51が存在し、一人、また一人とゲートの向こう側に消えていく。。。
今回はこのエリア51の謎に迫りたいと思います。
自動化ゲートとは
パスポートコントロール(出入国審査)では、審査官にパスポートを渡し、ひとこと二言お喋りします。1人あたり長くて20秒くらいでしょうか。日本人に対しては、ほとんど喋ることがないからか、スタンプを押して短くて5秒くらい。
ただ、ある人に対してのお喋りが長引くと、流れが滞ります。そして行列に並ぶというのは、結構疲れる作業です。
それが、自動化ゲートだとほとんど並ぶことなく、パスポートを装置にかざし、指紋認証するだけ。
高速道路でいうETCみたいなイメージでしょうか。
自動化ゲートは成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港の4箇所なので、全ての空港に対応しているわけではありません。
自動化ゲートのメリット
- 並ばなくて良い(少しだけ待つことも)
- 審査官とやり取りしなくて良い
- スムーズ
- 出国時はともかく帰国時に行列に並ばなくて良いのは楽
まだまだ利用者が少ないので、ほとんど並ぶことがありません。審査官とやり取りしなくて良いのは、メリットかどうか微妙ですが、行列に並ばなくて良いという、精神的な面ではとても大きなメリットだと思います。
自動化ゲートのデメリット
- 審査官とお喋りできない
- スタンプを押してもらえない
- 事前登録が必要
- パスポート更新すると再度登録が必要
何か気の利いた一言を言ってくれる審査官もいるので、機械だと何もありません。
また、自動化ゲートだとパスポートにスタンプは押されないので、自動化ゲートの有人のほうに行くか、通過した後、傍にある管理事務所に申告すれば押してもらえます。
そして、自動化ゲートは事前に登録しておかないと、ガラ空きでも利用できないのが悔しいところ。登録といっても無料で、登録した当日から利用できます。
Advertisement
[AdSense-A]
登録手続きに必要なもの
必要なものは登録カウンターにある申請書と、パスポートのみ。あとは指紋を登録するだけです。
手数料無料でその日から自動化ゲートを利用できます。
登録できる場所
登録できる場所は、先ほどの4つの空港に加えて、東京、名古屋、大阪の入国管理局のみ。
以前は、空港でも受付時間が8:00-16:00と、夜に出発する飛行機の場合は、空港に早く来て時間をつぶすか、事前に空港にわざわざそれだけのために来る必要があり、不便極まりありませんでした。
しかし、今では一部16:00までのブースもありますが、4つの空港で21:00まで受付していますので、これなら登録できます。
詳しい場所はこちらのページを参照ください。法務省:自動化ゲートのお知らせ
関空の登録場所
関空の場合は、第一ターミナル4Fの出発ロビー、CとDのエリアの間を直進したところに、「CIQ PRルーム」があるので、そちらで登録できます。
ちなみにですが、自動化ゲートは他国にもありますが、その国の永住権など特別な条件がない限り利用できません。つまり、日本の4空港においてのみ利用できます。
出国時は搭乗ゲートでも待つ場合がありますが、帰国時は自動化ゲートをクリアすればそれほど並ぶところはありませんし、パスポートコントロールの行列から解放されるのは精神的にもかなり楽です。