空と海が出会う場所
それ以外の表現が出てこない、正にそのような場所だった。180°遮るものが何もなく、水平線の彼方まで見渡せる。鮮やかな夏の海と空。心が洗われた。
日本に5つしかない第1等レンズの灯台
経ケ岬灯台は近畿地方最北に位地し、明治31(1898)年の12月25日に設置されました。第1等レンズとは、レンズ直径が259cm、焦点距離が92cmのレンズのことで、このレンズが使われている第1等灯台は経ケ岬灯台を含め、室戸岬灯台など日本に5つしかありません。
経ケ岬灯台は20秒毎に3回光ります。光の強さは28.0万カンデラ。ろうそく1個が約1カンデラに相当するので、28万個分ということになります。夜にも撮りに行ったのですが、なかなか上手く撮れませんでした。
1枚目は駐車場から灯台を、2枚目は月明かりを撮りました。
しかし夜は結構不気味でした。というのも、灯台はトトロの森を抜けた先にあるのですが、何か居そうな気がして。
トトロの森。
灯台はというと、この森の右端の方にあり、駐車場からも少しだけ見えます。
灯台まではなかなか険しい道が続くのですが、直接見に行く価値は十分ありますし、行った人しか見られない、味わえない景色がここにあります。それにこの灯台はちょうど空と海とを一緒に撮ることができ、とても絵になります。
灯台までの道のり
まずは駐車場から。紫陽花がまだ咲いていました。それで、海に向かって左側にトイレがありますが、その脇の通路を登って行きます。
ひたすら登って行きます。手すりがあるのは最初だけです(笑)このような道を5セットほど繰り返します。
下は結構大きな石がゴロゴロしていますのでサンダルなどは危険です。
階段を5回ほど折り返したところで、山頂展望台への分岐点が出てきます。また更に登るという。。。この分岐点までもかなり登ってます。駐車場が遠くに見えます。
山頂展望台というから、さぞかし眺めが良いかと思いきや。。。
ベンチだけは立派でした。
結論、徒労。
ということで、灯台へ急ぎましょう。
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灯台へは先ほどの分岐点から道なりに進み、途中分岐がありますが、全て右に進んで行くとすぐに着きます。登るのは分岐点までで、分岐点から先は少し下る感じです。
道なりに進んで行くと。。。
海と空の青と灯台の白のコントラストが思わず息をのむような美しさでした。この灯台は140m下の海岸で切り出した角閃石安山岩を加工して作られたとのことです。
パノラマで撮ってみました。
そう、ここが正に空と海が出会う場所。
所要時間の目安として、駐車場から灯台まで15分、灯台でゆっくりして、帰りは10分ほど、なので1時間くらい見ておけば良いと思います。また、着替えのシャツは必須です。灯台に着いたら汗びっしょりです。
レンズが回転しているときの様子は、まるでショーケースの中でダイヤモンドが光輝いているかのような、生命が宿っているかのような凄いオーラがありました。
経ケ岬